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令和5年度補正予算について、新たな住宅に関する補助制度「子育てエコホーム支援事業」が閣議設定されました。
「子育てエコホーム支援事業」は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた政策となっており、子育て世帯、または若者夫婦世帯を対象に、省エネ住宅の新築、または住宅リフォームにおける省エネ化への支援を強化する内容となっています。
以前実施された「こどもエコすまい支援事業」と内容的には似た政策ではありますが、補助を受けるための条件などが変更されています。
今回は「子育てエコホーム支援事業」について、「こどもエコすまい支援事業」と比較しながらご紹介いたします。

「子育てエコホーム支援事業」は、基本的には以前の支援事業と同様に子育て世帯または若者夫婦世帯による省エネ性能の高い住宅の新築が対象となっていますが、補助額とその条件が少し異なります。
2つの支援事業を比較してみましょう。

●こどもエコすまい支援事業（新築を建てる場合）
対象住宅：高い省エネ性能（ZEHレベル）を有する住宅
補助額上限：100万円／戸

●子育てエコホーム支援事業（新築を建てる場合）
対象住宅：高い省エネ性能（ZEHレベル）を有する住宅
補助額上限：長期優良住宅…100万円／戸　ZEH住宅…80万円／戸

このように、「子育てエコホーム支援事業」では、新たに対象住宅に「長期優良住宅」が追加されているのがポイントです。

参照：子育てエコホーム支援事業の概要

「子育てエコホーム支援事業」では、省エネリフォームの支援も継続して行う方針です。
省エネリフォームは全世帯が対象となっていますが、子育て世帯・若者夫婦世帯とその他では補助金の上限額が異なります。
また、今回新たに長期優良リフォームへの補助金が追加されました。

●こどもエコすまい支援事業（リフォーム）の補助額
省エネリフォーム：子育て世帯・若者夫婦世帯…45万円／戸　その他の世帯…30万円／戸
※子育て世帯・若者夫婦世帯が既存住宅購入を伴う場合は上限が60万円／戸、その他の世帯が安心R住宅購入を伴う場合は上限が45万円／戸に引き上げられます。

●子育てエコホーム支援事業（リフォーム）の補助額
省エネリフォーム：子育て世帯・若者夫婦世帯…30万円／戸　その他の世帯…20万円／戸
※子育て世帯・若者夫婦世帯が既存住宅購入を伴う場合は上限が60万円／戸に引き上げられます。
長期優良リフォーム：子育て世帯・若者夫婦世帯…45万円／戸　その他の世帯…30万円／戸

新築・リフォームの制度を比較してみると、どちらも補助金対象に長期優良住宅が追加された点が、前回と比べて大きく異なっているのではないでしょうか。
特にリフォームでは、補助上限額の引き下げや、細かい対象経費の補助額の軽微な変動があるため、利用される際は条件を細かくチェックしましょう。

住まいを建てたい、リフォームしたいとお考えの方には嬉しい制度。
ぜひ上手に活用してください。


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